真空小型超音波洗浄装置
■SD-60-V1 / SD-90-V2
従来の洗浄機では、不十分であった微細穴やスキマに液が浸透しやすくなるため止まり穴のある金属加工部品や重なりあった部品等の洗浄に、減圧・常圧を繰り返し行うことによって最適な洗浄が得られます。又だ脱気作用によるキャビテーション強化により抜群な洗浄効果を発揮します。
■SD-90-V2
- ■主な仕様
- 水封式真空ポンプ
SD-60-V1 / SD-90-V2 仕様
型式 | SD-60-V1 | SD-90-V2 |
---|---|---|
電源 | 3ΦAC200V 50 / 60Hz 12A | 3ΦAC200V 50 / 60Hz 30A |
発振出力 | 600W×1台 | 900W×2台 |
発振周波数 | 28KHz±5% 又は 37KHz±5% | |
振動子 | BL振動子 | |
材質 | SUS304(パッキン類ネオプレン、バイトン、その他) | |
真空排気量 | 350リットル/min | |
槽内寸法 | 400Φ×400H×1槽 | 450Φ×400H×2槽 |
外形寸法 | 1180×850×1650 | 1950×600×1250 |
重量 | 約135kg | 約300kg |
★寸法:(W)×(D)×(H)mm
真空大型超音波洗浄装置
■SD-240-V1
大物や長尺物の金属加工部品や微細穴製品の洗浄に最適です。小型タイプと同様に、減圧により超音波をパワーアップすることができます。さらに高度な洗浄要求に対しては減圧・常圧を繰り返すことによって、一段と高い洗浄効果を得ることができます。
- ■主な仕様
- 水封式真空ポンプ
SD-240-V1 仕様
型式 | SD-240-V1 |
---|---|
電源 | 3ΦAC200V 50 / 60Hz 35A |
発振出力 | 1200W×2台 |
発振周波数 | 28KHz±5% 又は 37KHz±5% |
振動子 | BL振動子 |
材質 | SUS304(パッキン類ネオプレン、バイトン、その他) ※蓋自動開閉機能付 |
真空排気量 | 750リットル/min |
槽内寸法 | 640×640×450×1槽 |
外形寸法 | 1500×1150×1500 |
重量 | 約400kg |
★寸法:(W)×(D)×(H)mm
ミストや水蒸気の吸引による事故から解放されます。
油水の混合、オイルミスト発生などの環境汚染を防止します。
水封式真空ポンプとは・・・
構造と作動原理
水封式真空ポンプは一作動、側気口構造の一段式真空ポンプです。主要構成部品は円筒形のケーシング、左右各一個ずつのカバーと制御板、ケーシングに偏心して取り付けられるインペラーシャフト、および軸受と軸シール部品です。右図のようにケーシングに水を入れインペラーを回転させることにより、水はケーシングの内壁に押し付けられ回転し環流を形成し、その環流の中心には三日月形の空間を作ります。この空間はインペラーの羽根により細かく分割されセルを形成し、回転により膨張収縮を繰り返します。そしてこのセルの側面にある制御板の適当な位置に吸気口と排気口を設けることにより、ガスは連続的に吸引、圧縮、排気を行う真空ポンプまたは圧縮機となります。
特徴
①安全性
羽根車の各セルにおいて水がピストン運動することによりガスの吸引・圧縮を行うため、ミストや水蒸気を含んだガスの移送でも全く支障はありません。ポンプ内部には金属接触がなく、液膜により完全にシールされモレがなく、爆発性のあるガスや腐食性の高いガスの吸引・圧縮に適します。
②経済性
高効率設計により経済性を追求、大幅に消費動力を削減します。(2作動型に比べ30%の省エネが可能)水封構造によりガスのリークは皆無、高価なガスの圧送、圧縮に効果的です。
③低騒音
シャフト一回転で羽根車のセルの数だけの吸引・圧縮が連続的に行われるため、脈動・振動がなく、また消音セパレータとの組合せにより騒音は極めて低く抑えられます。
④耐久性
シンプル構造と堅牢構造に加えポンプ内にシール部以外の摺動部や機械的接触がないため、耐久性に優れます。
側気口構造(ポンプ内のガス吸引口、吐出口が軸と垂直な位置にある構造)のため磨耗に強く、内気口型(ナッシュ式)のものに比べ長期間高性能を維持します。
⑤清浄性
油回転式のようなオイルミストの発生がなく清浄な環境を守ります。
用途
■一般産業用(真空濾過機・加圧脱水機)
■半導体産業用(純水の真空脱気・真空チャッキング)
■真空化学産業用(濃縮・蒸留・乾燥・反応)
■真空排気装置用(真空含浸・真空成形・呼び水)
■真空搬送用(真空チャッキ・輸送・固定)
■医療用(滅菌・汚物吸引)
■紙・パルプ産業用(抄紙機一脱水・脱気・乾燥)
■農業集落排水真空式汚水収集用
■その他(地盤沈下加速用・真空充填・真空掃除機・真空鋳造)
ガスエゼクター付液封式真空ポンプ
作動液に水を使用した際、一般に液封式真空ポンプでは水温が30℃になると8kPa(abs)付近でキャビテーションが発生します。
しかし、ガスエゼクタを液封式真空ポンプの吸込側に設置することにより、1.3~2kPa(abs)でも運転が可能となります。この際の液封式真空ポンプの運転圧力は13kPa(abs)前後となり、キャビテーションの発生はありません。ガスエゼクタは駆動源として一般に大気圧の空気(または真空ポンプの排気ガス)を利用しますので、特別な動力源は不要です。
吸込ガスの分子量が空気より大きい場合は、吸込状態吸込量が低減しますのでお問い合わせ下さい。
更に高真空が必要な場合は、ガスエゼクタを2段直列にすることができます。
また、0・05kPa(abs)程度の真空度が必要な場合は、メカニカルブースタを組み合わせることにより可能です。
これらの場合もお問い合わせ下さい。